石山修武「セルフビルドの世界」を読んだ感想

セルフビルドの世界: 家やまちは自分で作る (ちくま文庫)

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石山 修武 中里 和人
筑摩書房
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★☆☆☆☆（星1つ）

 

文章が読みにくい。突然カタナカが混ざったり、言い回しがくどく、それだけで読む気が失せてきた。

 

実ワ、

もうコレワ、

 

なんでこんな読みにくい文字にする必要があるのか。ナンダコレ。

 

「宇宙船地球号操縦マニュアル」を手本に、と書かれていたが、著者のセルフビルド思想があちらこちらで顔を出すのもうっとうしい。セルフビルドのカタログにしたいと公言するならば、なおさら万人に読みやすい文章であるべきだ。

 

セルフビルドに対する著者の熱い思いはよく分かるのだが、私は多種多様なセルフビルドを客観的な文章で読みたかった。カタログとはそういうものではないのか。

 

セルフビルドを広めたい、セルフビルドに目を向けて欲しいといいつつも、その一方で「セルフビルドやってる人は変わり者である」という「きみたちとは違うんだ」感がプンプンする。

 

60・70年代の「変わり者がクール」みたいな風潮をいまだに引きずっているのではないか。「変わり者」に心地よさを感じる人が書いた本は、同じベクトルを向いている人にしか響かないと思う。カタログと銘打って、本当に世に知らしめたいのであれば、あんな文章にはならないだろう。

 

色々ともったいないと思った1冊。