高村友也「スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方」を読んだ感想

スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 (DO BOOKS)

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高村 友也
同文館出版
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★★★★★（星5つ）

 

面白かった。セルフビルドに対する著者の考え方に共感した。

 

先日読んだ石山修武「セルフビルドの世界」と同じテーマにも関わらず、私の受け止め方は正反対のものだった。

 

石山さんの本は「アグレッシブに現代社会へ喧嘩を売っている感じ」が私には合わなかったことがよく分かった。反体制という言葉をすばらしいもののように提示するその姿勢は、普通に生きている人をちょっと馬鹿にしている雰囲気すら感じられ、読むのがだんだんと苦痛になっていった。

 

一方、高村さんは現代社会に消極的な姿勢で「生きるために必要なものをつくったらスモールハウスになった」という隠者のような考え方が私にはしっくりきた。現代社会への批判というよりは「こういう生き方もあるよ」とフラットなトーンで続く文章が心地よかった。

 

もちろん人によっては真逆の感想を持つ方もいるでしょう。

 

両者の育った時代の違いでしょうか。